光のもとでⅠ
42
結婚式当日の朝。
レストランへ行くためにゲストルームを出ると、思わぬ人物が回廊で待ちうけていた。
「おはよう」と言ったのは秋斗さん。「今日は持ってるんだ」と私の手にある携帯を確認したのはツカサ。
秋斗さんが笑顔なのはいつものことだけど、ツカサまで文句のつけどころがないような笑顔を向けてくるから、少し怖くて……すごく困る。
「素敵な王子様がお迎えに来てくれたわね」
言いながら、お母さんは私とつないでいたお父さんの手を取る。
「その靴、まだ慣れないんでしょう? ふたりにエスコートしてもらうといいわ」
「えっ!?」
「だって、零は私のナイトだもの」
お母さんはクスリと笑い、唯兄と蒼兄も連れ立って先に行ってしまう。
レストランへ行くためにゲストルームを出ると、思わぬ人物が回廊で待ちうけていた。
「おはよう」と言ったのは秋斗さん。「今日は持ってるんだ」と私の手にある携帯を確認したのはツカサ。
秋斗さんが笑顔なのはいつものことだけど、ツカサまで文句のつけどころがないような笑顔を向けてくるから、少し怖くて……すごく困る。
「素敵な王子様がお迎えに来てくれたわね」
言いながら、お母さんは私とつないでいたお父さんの手を取る。
「その靴、まだ慣れないんでしょう? ふたりにエスコートしてもらうといいわ」
「えっ!?」
「だって、零は私のナイトだもの」
お母さんはクスリと笑い、唯兄と蒼兄も連れ立って先に行ってしまう。