光のもとでⅠ
秋斗さんも同じことを思ったのか、ガラスの向こうに深緑の木が植わる場所まで移動した。
背景が暗い色になるとはっきり自分の姿が映る。
「ヒールのせいだね。いつもは姿勢がいいのに今は少し猫背で膝が出てる。まずはそれから直そう」
秋斗さんに言われ、膝を伸ばし肩を後ろに引いた。
「そう。静止時、体重は爪先でもかかとでもなく土踏まずのあたりにかける感じ。お腹に力入れて背は反らせない」
指摘されたことをひとつひとつ直すと、鏡に映る身体のラインがピンと一直線になった。
「足を踏み出したらその足に重心を移す。上体は動かさない。膝下だけで歩こうとしない。脚の付け根から踏み出すように」
言われたことを守って脚を踏み出す。と、ふらつくことなく歩くことができた。
「踵から着地して重心移動をスムーズにね」
「はい」
背景が暗い色になるとはっきり自分の姿が映る。
「ヒールのせいだね。いつもは姿勢がいいのに今は少し猫背で膝が出てる。まずはそれから直そう」
秋斗さんに言われ、膝を伸ばし肩を後ろに引いた。
「そう。静止時、体重は爪先でもかかとでもなく土踏まずのあたりにかける感じ。お腹に力入れて背は反らせない」
指摘されたことをひとつひとつ直すと、鏡に映る身体のラインがピンと一直線になった。
「足を踏み出したらその足に重心を移す。上体は動かさない。膝下だけで歩こうとしない。脚の付け根から踏み出すように」
言われたことを守って脚を踏み出す。と、ふらつくことなく歩くことができた。
「踵から着地して重心移動をスムーズにね」
「はい」