光のもとでⅠ
「それは何より。でも、短時間で習得できたのは翠葉ちゃんのバランス感覚がいいからだよ」
「え……?」
「かなり前に蒼樹が言ってた。すごくバランス感覚がいいって」
今度はいったいどんな話だろうかと不安に思う。
「おじいさんが作ってくれた竹馬。一発で歩けたんだって?」
確かにそんなこともあった。あったけど――まさか小学一年生の頃の話までされているとは思わないわけで……。
なんともいえない気分のままレストランまで歩いた。
レストランはカフェスタイルに戻っていた。
テーブルは家族ごとに分かれており、テーブルとテーブルの間には十分なスペースが設けてある。
真っ白なクロスと水色のセンタークロスがかけられているテーブル中央には、高さのあるケーキスタンドが置かれていた。
「え……?」
「かなり前に蒼樹が言ってた。すごくバランス感覚がいいって」
今度はいったいどんな話だろうかと不安に思う。
「おじいさんが作ってくれた竹馬。一発で歩けたんだって?」
確かにそんなこともあった。あったけど――まさか小学一年生の頃の話までされているとは思わないわけで……。
なんともいえない気分のままレストランまで歩いた。
レストランはカフェスタイルに戻っていた。
テーブルは家族ごとに分かれており、テーブルとテーブルの間には十分なスペースが設けてある。
真っ白なクロスと水色のセンタークロスがかけられているテーブル中央には、高さのあるケーキスタンドが置かれていた。