光のもとでⅠ
「体調悪い……?」
「そういうわけじゃないけど……今日は午後もあるから」
「そうね。でも、身体がつらいと思ったらすぐに言うのよ? 検査結果もあまり良くなかったんだから無理は禁物」
「わかってる……。湊先生の大切な日を台無しにはしたくないもの」
「それもあるけど、そういうことじゃなくて……」
「うん、それもわかってる」
「本当に?」
「本当に」
ゲストルームに戻ると唯兄が髪の毛をスタイリングしているところだった。
それを蒼兄とお父さんがポカンとした顔で見ている。
唯兄はワックスらしきものを手に伸ばし、器用に毛先へ馴染ませてはちょっとつまんで捻ってを繰り返す。と、ふわっとしていた髪の毛に束感が出て、毛先のくるんとした感じがより強調された。ウェットな感じがちょっと新鮮。
「あんちゃんは? いじんないの?」
蒼兄は苦笑しながら手にした長細いスプレー缶のようなものを振っている。
「そういうわけじゃないけど……今日は午後もあるから」
「そうね。でも、身体がつらいと思ったらすぐに言うのよ? 検査結果もあまり良くなかったんだから無理は禁物」
「わかってる……。湊先生の大切な日を台無しにはしたくないもの」
「それもあるけど、そういうことじゃなくて……」
「うん、それもわかってる」
「本当に?」
「本当に」
ゲストルームに戻ると唯兄が髪の毛をスタイリングしているところだった。
それを蒼兄とお父さんがポカンとした顔で見ている。
唯兄はワックスらしきものを手に伸ばし、器用に毛先へ馴染ませてはちょっとつまんで捻ってを繰り返す。と、ふわっとしていた髪の毛に束感が出て、毛先のくるんとした感じがより強調された。ウェットな感じがちょっと新鮮。
「あんちゃんは? いじんないの?」
蒼兄は苦笑しながら手にした長細いスプレー缶のようなものを振っている。