光のもとでⅠ
お母さんがお父さんを見上げる。と、
「あー……そうかも? それとも式が始まる前に種明かししてもらえるのかな? 説明も何もなしで式が始まっちゃったらちょっと気の毒だね?」
このやりとりからすると、お父さんとお母さんは細かいことまで知らないようだ。
蒼兄と唯兄を順に見たけれど、ふたりが知らないのに俺たちが知るわけないよ、と言われてしまう。
「でもさ、リィがそんなに慌てることないと思う」
「確かに……。嵌められる対象は栞さんひとりなわけだし、翠葉が今慌てる必要ってないんじゃない?」
私が慌てる必要はないのかもしれないけれど、あまりにも行きあたりばったりすぎる気がして不安になる。どうして四人はこんなに落ち着いてられるのだろう。
不思議に思って尋ねると、
「だって、ドッキリやられる側じゃないもん」
唯兄がサクリと答え、ほかの三人も「そのとおり」と言わんが如く頷いた。
「あー……そうかも? それとも式が始まる前に種明かししてもらえるのかな? 説明も何もなしで式が始まっちゃったらちょっと気の毒だね?」
このやりとりからすると、お父さんとお母さんは細かいことまで知らないようだ。
蒼兄と唯兄を順に見たけれど、ふたりが知らないのに俺たちが知るわけないよ、と言われてしまう。
「でもさ、リィがそんなに慌てることないと思う」
「確かに……。嵌められる対象は栞さんひとりなわけだし、翠葉が今慌てる必要ってないんじゃない?」
私が慌てる必要はないのかもしれないけれど、あまりにも行きあたりばったりすぎる気がして不安になる。どうして四人はこんなに落ち着いてられるのだろう。
不思議に思って尋ねると、
「だって、ドッキリやられる側じゃないもん」
唯兄がサクリと答え、ほかの三人も「そのとおり」と言わんが如く頷いた。