光のもとでⅠ
回廊に出るとシトラスの爽やかな香りがした。
「アロマ……?」
「ウェルカムミストよ」
お母さんが教えてくれる。
「通風孔や空調とは別に、香りを送り込むためのダクトが設置されているの。花嫁さんが事前にブレンドした精油をレストラン以外のすべての空間で香らせられるようにね」
「試運転には立ち会ったけど、やっぱいいなー。香りのお出迎えってなんだかお洒落だよね?」
犬みたいに鼻をくんくんさせているお父さんがちょっとかわいい。
「でもさ、中には香りが苦手な人もいるんじゃない?」
唯兄が指摘すると、このシステムを使うときには招待客の中にアロマが苦手な人がいないか、妊婦や乳幼児がいないかなどのチェックが必ず行われることを教えられた。
区画分けすることはできるものの、基本は施設全体に同じ香りを香らせるため、貸し切りでない限りは使えないと言う。
「アロマ……?」
「ウェルカムミストよ」
お母さんが教えてくれる。
「通風孔や空調とは別に、香りを送り込むためのダクトが設置されているの。花嫁さんが事前にブレンドした精油をレストラン以外のすべての空間で香らせられるようにね」
「試運転には立ち会ったけど、やっぱいいなー。香りのお出迎えってなんだかお洒落だよね?」
犬みたいに鼻をくんくんさせているお父さんがちょっとかわいい。
「でもさ、中には香りが苦手な人もいるんじゃない?」
唯兄が指摘すると、このシステムを使うときには招待客の中にアロマが苦手な人がいないか、妊婦や乳幼児がいないかなどのチェックが必ず行われることを教えられた。
区画分けすることはできるものの、基本は施設全体に同じ香りを香らせるため、貸し切りでない限りは使えないと言う。