光のもとでⅠ
「湊様と静様からそのように申し付かっておりますので、栞様にはお気の毒ですがどなたも何もお伝えしないでしょう」
澤村さんの言葉に唖然としていると、
「大丈夫です。一番驚くのは栞ですが、一番喜ぶのも栞ですから」
園田さんがにこりと笑った。
ギィ、と前方で音がした。きっと、チャペルのドアが開いた音。
列は止まることなく前へ進む。
「翠葉、おいで」
お父さんに呼ばれてお父さんの後ろにつく。私の後ろには唯兄蒼兄の順で一列になった。
大きなドアの脇には湊先生と涼先生、そして神父様と静さんがいた。
「湊先生、髪飾り――」
「翠葉、あとで。栞がぱにくってるうちに式終わらせるから」
「えっ……」
「ほら、行った行った」
澤村さんの言葉に唖然としていると、
「大丈夫です。一番驚くのは栞ですが、一番喜ぶのも栞ですから」
園田さんがにこりと笑った。
ギィ、と前方で音がした。きっと、チャペルのドアが開いた音。
列は止まることなく前へ進む。
「翠葉、おいで」
お父さんに呼ばれてお父さんの後ろにつく。私の後ろには唯兄蒼兄の順で一列になった。
大きなドアの脇には湊先生と涼先生、そして神父様と静さんがいた。
「湊先生、髪飾り――」
「翠葉、あとで。栞がぱにくってるうちに式終わらせるから」
「えっ……」
「ほら、行った行った」