光のもとでⅠ
自分が見ている対象の話を頭上でされるのは、なんだかたまらなく恥ずかしかった。
しゃがみこんだまま唯兄を見上げると、
「あんちゃん、リィにうるさいって言われちゃった。でも、一番よく響いたのはリィの声だったよね?」
「確かに……」
ひょい、とテーブルの下を覗き込んだ蒼兄と目が合う。
「これはまた……見事なまでに赤いな」
そのとき、気づいてしまった。
蒼兄はツカサより髪が長いものの、髪型が大きく異なるわけではない。
これのトップにボリュームをもたせて後ろの髪の毛を少しハネさせたら……?
想像した瞬間、
「前から見た司っちはどんなだと思う?」
唯兄に訊かれるまでもなく、蒼兄から想像した髪型がツカサの顔にピタリと当てはまっていた。
しゃがみこんだまま唯兄を見上げると、
「あんちゃん、リィにうるさいって言われちゃった。でも、一番よく響いたのはリィの声だったよね?」
「確かに……」
ひょい、とテーブルの下を覗き込んだ蒼兄と目が合う。
「これはまた……見事なまでに赤いな」
そのとき、気づいてしまった。
蒼兄はツカサより髪が長いものの、髪型が大きく異なるわけではない。
これのトップにボリュームをもたせて後ろの髪の毛を少しハネさせたら……?
想像した瞬間、
「前から見た司っちはどんなだと思う?」
唯兄に訊かれるまでもなく、蒼兄から想像した髪型がツカサの顔にピタリと当てはまっていた。