光のもとでⅠ
49
私たちの夕飯が終わる頃、蒼兄が海斗くんと楓先生と一緒に戻ってきた。
「翠葉ちゃん、コート着て外へ行こう」
楓先生に誘われ、海斗くんはクローゼットを開けて、「翠葉のコートこれー?」と取り出す。
「え? あ、うん。それ……」
「楓先生、これって、もしかしてもしかしなくても、行った先には司っちと秋斗さんがいる系?」
「何系かは知らないけど……でも、確かに司と秋斗も待ってるよ」
いつもと変わらない穏やかな調子で楓先生が答えた。
私と唯兄は顔を見合わせてから蒼兄を見上げる。即ち、「ほかにも誰かいるの?」の視線。
「……ザックリ分けて、親チームはレストランの上、バーラウンジに移動した。で、子どもチームが外で食後のお茶やコーヒー飲んでるよ」
「翠葉ちゃん、コート着て外へ行こう」
楓先生に誘われ、海斗くんはクローゼットを開けて、「翠葉のコートこれー?」と取り出す。
「え? あ、うん。それ……」
「楓先生、これって、もしかしてもしかしなくても、行った先には司っちと秋斗さんがいる系?」
「何系かは知らないけど……でも、確かに司と秋斗も待ってるよ」
いつもと変わらない穏やかな調子で楓先生が答えた。
私と唯兄は顔を見合わせてから蒼兄を見上げる。即ち、「ほかにも誰かいるの?」の視線。
「……ザックリ分けて、親チームはレストランの上、バーラウンジに移動した。で、子どもチームが外で食後のお茶やコーヒー飲んでるよ」