光のもとでⅠ
「唯くん、ナイス突っ込み!」
「あははっ。確かにね! 口すすいでどうするんだろうね?」
海斗くんと楓先生の笑いに私だけがついていけない。
「リィ、あんちゃんて結構飲める口だったよね?」
「うん……。家では日本酒が主だけど、お母さんと一瓶あけても意外と普通……?」
「あぁ、今日はワインや日本酒、結構あれこれ飲まされてるから、顔に出てないだけで意外と酔ってるのかもね。口臭を気にするならブレスケアを数粒飲むことを勧めるけど」
楓先生は壁際に立つ御崎さんに視線を投げる。
御崎さんはポケットから小さなケースを取り出し、蒼兄の入ったバスルームへと向かった。
海斗くんに、「早く早く」と急かされ部屋を出たものの、私の足取りは重い。
中庭は右手側にあると言うのに、自然と視線は左を向く。
「あははっ。確かにね! 口すすいでどうするんだろうね?」
海斗くんと楓先生の笑いに私だけがついていけない。
「リィ、あんちゃんて結構飲める口だったよね?」
「うん……。家では日本酒が主だけど、お母さんと一瓶あけても意外と普通……?」
「あぁ、今日はワインや日本酒、結構あれこれ飲まされてるから、顔に出てないだけで意外と酔ってるのかもね。口臭を気にするならブレスケアを数粒飲むことを勧めるけど」
楓先生は壁際に立つ御崎さんに視線を投げる。
御崎さんはポケットから小さなケースを取り出し、蒼兄の入ったバスルームへと向かった。
海斗くんに、「早く早く」と急かされ部屋を出たものの、私の足取りは重い。
中庭は右手側にあると言うのに、自然と視線は左を向く。