光のもとでⅠ
「俺、じーちゃんが陶芸やってるのは知ってたけど、作品を売ってることや作家名まであることは知らなくてさ。翠葉、陶芸作家の朗元とは知り合いだったけど、俺らのじーちゃんってことは挙式のあとに知ったんだってな?」
私はコクリと頷いた。
「そら、びっくりするわ。たぶん、俺が翠葉でも驚く。――驚くって言えばさぁ、翠葉は知ってたんだって?」
「え?」
「湊ちゃんと静さんの結婚式」
「あ……」
伏せておかなくてはいけなかったとはいえ、やっぱり後ろめたさを感じてしまう。
「俺、湊ちゃんのウェディングドレス姿見るまで知らなかったし。ったく、何がパレスのお披露目? 湊ちゃんの誕生日会? ……あ、後者は強ち外れてなかったか」
そろり、と海斗くんを見上げると、にかっ、と笑顔を向けられた。
私はコクリと頷いた。
「そら、びっくりするわ。たぶん、俺が翠葉でも驚く。――驚くって言えばさぁ、翠葉は知ってたんだって?」
「え?」
「湊ちゃんと静さんの結婚式」
「あ……」
伏せておかなくてはいけなかったとはいえ、やっぱり後ろめたさを感じてしまう。
「俺、湊ちゃんのウェディングドレス姿見るまで知らなかったし。ったく、何がパレスのお披露目? 湊ちゃんの誕生日会? ……あ、後者は強ち外れてなかったか」
そろり、と海斗くんを見上げると、にかっ、と笑顔を向けられた。