光のもとでⅠ
50
「何? 翠葉、ストーカー被害にあってるの?」
こちらの会話にすぐ反応を示したのは湊先生だった。
髪型とメイクは式のときと変わらず、着ているものだけが異なる。黒い毛皮ロングコートの裾から赤いロングドレスがちらりと覗く。
「ちょっと秋斗っ、翠葉の警備どうなってんのよっ」
湊先生は勢いよく秋斗さんに突っかかる。
「ストーカー? そんな報告は上がってきてないけど……」
口にしてから、「あ……」って顔をした。
「もしかして俺のこと?」
自分を指差し、引きつり笑いで尋ねられる。
「ほかに誰がいるんですか」
唯兄がぞんざいに答えると、
「司とか……?」
秋斗さんは自分を指していた指を躊躇せずツカサに向ける。
こちらの会話にすぐ反応を示したのは湊先生だった。
髪型とメイクは式のときと変わらず、着ているものだけが異なる。黒い毛皮ロングコートの裾から赤いロングドレスがちらりと覗く。
「ちょっと秋斗っ、翠葉の警備どうなってんのよっ」
湊先生は勢いよく秋斗さんに突っかかる。
「ストーカー? そんな報告は上がってきてないけど……」
口にしてから、「あ……」って顔をした。
「もしかして俺のこと?」
自分を指差し、引きつり笑いで尋ねられる。
「ほかに誰がいるんですか」
唯兄がぞんざいに答えると、
「司とか……?」
秋斗さんは自分を指していた指を躊躇せずツカサに向ける。