光のもとでⅠ
唯兄は白ワインをもらい、私はクランベリーの果実酢を豆乳で割り、ハチミツで甘みをつけたという薄紅色のとろりとした飲み物をいただいた。
「ほら、これ見て?」
手渡されたのはネクタイピン。ピンの裏面には三桁の数字が刻印されていた。
「恩賜にはシリアルナンバーが刻まれてる。服や布地にはシリアルナンバーが刻まれたプレートが縫い付けてある」
そのシリアルナンバーから、何年何月何日に何代会長が誰に贈ったものなのかがわかるようになっているという。
ふと思い立ち、唯兄にネクタイピンを返して自分のストールの裏側を見てみる。と、表地の裏にゴールドのプレートが縫いつけられていた。そこには唯兄の言うとおり、シリアルナンバーと思われる数字が刻印されている。
「ほら、これ見て?」
手渡されたのはネクタイピン。ピンの裏面には三桁の数字が刻印されていた。
「恩賜にはシリアルナンバーが刻まれてる。服や布地にはシリアルナンバーが刻まれたプレートが縫い付けてある」
そのシリアルナンバーから、何年何月何日に何代会長が誰に贈ったものなのかがわかるようになっているという。
ふと思い立ち、唯兄にネクタイピンを返して自分のストールの裏側を見てみる。と、表地の裏にゴールドのプレートが縫いつけられていた。そこには唯兄の言うとおり、シリアルナンバーと思われる数字が刻印されている。