光のもとでⅠ
 ドキリとした。
 夏までの私だったらYESとは言わなかっただろう。でも今は――。
 特別扱いでもなんでもいい。方法があるのなら、私は海斗くんたちと一緒に卒業したい。みんなと一緒に二年生になりたい……。
「今、翠葉ちゃんにやれることは何かな?」
「……手術を受けて、二年生に、なれるよう、がんばる、こと?」
「がんばろうね」
「はい……」
 紫先生は優しく頭を撫でてくれた。

 紫先生と藤原さんが病室を出ると、お父さんとお母さんがベッドの両脇に腰掛けた。
 ふたりは私の手を取り、もう片方の手で頭を撫でる。
「手術を受けさえすれば息苦しさはすぐに取れるそうなの」
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