光のもとでⅠ
「翠葉の手術に使う医療ロボットは誰もが操作できるわけじゃないの。あれを心臓の手術で使えるのは、うちの病院では紫さんと清良さんだけ。私も訓練は受けているけど、まだ人の命を預かれるほどの技術は習得していない。だから、ここを離れるわけにはいかなかったのよ」
また自分が原因――。
目に涙が滲み出す。と、
「それで翠葉が気に病む必要はない。みんな医者として自分ができることをできる場所でやってるの。おじい様の喘息発作なら私にも対処はできる。だから私がパレスに残った。それだけのことよ」
それが事実なのかもしれない。でも、自分が藤原さんの足枷せになったという気持ちは強く残る。
「翠葉ちゃん、適材適所だよ。誰が悪いわけじゃないんだ。事実、うちの親族は誰もが翠葉ちゃんに感謝しているし、今は君の手術を最優先にと思っている」
また自分が原因――。
目に涙が滲み出す。と、
「それで翠葉が気に病む必要はない。みんな医者として自分ができることをできる場所でやってるの。おじい様の喘息発作なら私にも対処はできる。だから私がパレスに残った。それだけのことよ」
それが事実なのかもしれない。でも、自分が藤原さんの足枷せになったという気持ちは強く残る。
「翠葉ちゃん、適材適所だよ。誰が悪いわけじゃないんだ。事実、うちの親族は誰もが翠葉ちゃんに感謝しているし、今は君の手術を最優先にと思っている」