光のもとでⅠ
「でも、話しておいたほうが心して守ってもらえそうです」
「翠葉ちゃんのそういうところは碧譲りかな?」
「どうでしょう?」
「……まぁ、知られても知られなくても何も変わらない。要は全力で君を守ればいいだけのことだ。……湊は気が済んだか? 彼女は明日に大事な手術を控えてるんだ」
「そんなことわかってるわよっ」
「じゃぁ今日はこのあたりで帰るとしよう。手術が終わって落ち着いた頃にまたお見舞いに来るよ。何か食べたいもの……果物は何が好き?」
訊かれて悩む。
桃や梨が好きだけれど季節外れだ。冬といったら何があるかな。……苺、とか?
「翠葉、遠慮する必要ないわよ。季節外のものでもなんでも言いなさい。静はそんなことで困る人間じゃないから」
湊先生に言われ、正直に「桃と梨……あと苺」と答えた。
「わかった。桃と梨。それからアンダンテの苺タルトを持ってこよう」
「翠葉ちゃんのそういうところは碧譲りかな?」
「どうでしょう?」
「……まぁ、知られても知られなくても何も変わらない。要は全力で君を守ればいいだけのことだ。……湊は気が済んだか? 彼女は明日に大事な手術を控えてるんだ」
「そんなことわかってるわよっ」
「じゃぁ今日はこのあたりで帰るとしよう。手術が終わって落ち着いた頃にまたお見舞いに来るよ。何か食べたいもの……果物は何が好き?」
訊かれて悩む。
桃や梨が好きだけれど季節外れだ。冬といったら何があるかな。……苺、とか?
「翠葉、遠慮する必要ないわよ。季節外のものでもなんでも言いなさい。静はそんなことで困る人間じゃないから」
湊先生に言われ、正直に「桃と梨……あと苺」と答えた。
「わかった。桃と梨。それからアンダンテの苺タルトを持ってこよう」