光のもとでⅠ
「秋斗は気にならんのか?」
「まさか。……気にはなる。でも、司だからね。何に腹を立てているのかは察しがつくし、今の翠葉ちゃんの状態を理解してないわけもないと思うから。それに、家で真白さんが待ってるんでしょ? 俺は真白さんを待たせるほうが怖い」
秋斗さんはベッドへ近づき、
「明日、また来るね」
にこやかに言われて、「え?」と思う。
「迷惑?」
いっそう近くに寄られて身を引いてしまった。
すぐに否定を示す言葉を口にしたけれど、あまり信憑性はなかったかもしれない。
「……安心して。明日は授業で使うパソコンをセッティングしに来るだけだから」
秋斗さんは言ってすぐにベッドから離れた。
傷つけたかもしれない。そう思って背中を目で追ったけれど、秋斗さんは振り返ることなく病室を出ていった。
「まさか。……気にはなる。でも、司だからね。何に腹を立てているのかは察しがつくし、今の翠葉ちゃんの状態を理解してないわけもないと思うから。それに、家で真白さんが待ってるんでしょ? 俺は真白さんを待たせるほうが怖い」
秋斗さんはベッドへ近づき、
「明日、また来るね」
にこやかに言われて、「え?」と思う。
「迷惑?」
いっそう近くに寄られて身を引いてしまった。
すぐに否定を示す言葉を口にしたけれど、あまり信憑性はなかったかもしれない。
「……安心して。明日は授業で使うパソコンをセッティングしに来るだけだから」
秋斗さんは言ってすぐにベッドから離れた。
傷つけたかもしれない。そう思って背中を目で追ったけれど、秋斗さんは振り返ることなく病室を出ていった。