光のもとでⅠ
ツカサは包みをひとつ開けると、細長い形状の紐を私の手元に投げてよこした。
「ストラップ変えろ」
「え……?」
「走ったことを反省しても同じことがあれば翠は何度でも走るだろ? ならどうしたらいいか――俺にできるのはそういう状況を回避させることくらい」
それでストラップ……?
私の手元に投げられたものはシンプルなネックストラップ。
「それ、長さ調節できるから斜めかけショルダーにもなる。もうひとつはショルダータイプの携帯ホルダー。こっちは学生証と薬が入れられるポケットつき」
まるで小さなポシェットのようなそれを押し付けられると、
「ここまでしたんだ。次に携帯不携帯が発覚したときには容赦なく怒っていいと思うんだけど」
「どう?」と真顔で訊かれたので真顔で返す。
「ストラップ変えろ」
「え……?」
「走ったことを反省しても同じことがあれば翠は何度でも走るだろ? ならどうしたらいいか――俺にできるのはそういう状況を回避させることくらい」
それでストラップ……?
私の手元に投げられたものはシンプルなネックストラップ。
「それ、長さ調節できるから斜めかけショルダーにもなる。もうひとつはショルダータイプの携帯ホルダー。こっちは学生証と薬が入れられるポケットつき」
まるで小さなポシェットのようなそれを押し付けられると、
「ここまでしたんだ。次に携帯不携帯が発覚したときには容赦なく怒っていいと思うんだけど」
「どう?」と真顔で訊かれたので真顔で返す。