光のもとでⅠ
「大丈夫です」
「学校のパソコン持ってきたから使い方を少しレクチャーさせてね」
「お願いします」
 私が使っているパソコンよりも大きなノートパソコンを起動させると、あらかじめ使うソフトだけがデスクトップに表示されていた。
 とくに難しいことはなく、ひとつひとつのソフトを起動していけばいいだけ。
 ひとつは一年B組の授業、ライブ映像を見るためのソフト。もうひとつは、私が答えを書き込むためのソフト。
「翠葉ちゃんは普通に授業を受ければいい。ノートを取って、授業の進行どおりに問題を解く。その際にはこのペンタブを使ってね。ここに書き込んだものを送信すると先生がチェックしてくれるから。また、指名されたときはこのインカムを使って答えればいい」
 授業始めにあるテストもウィンドウに表示され、私はペンタブに回答を書きこめばいいとのことだった。
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