光のもとでⅠ
「それはかまわないけど……。もう少しだけ食べない?」
 私が困っていると、唯兄がお味噌汁を勧めてくれた。
「これ飲んだらちょっと外に行こうよ」
「うん……」
 お母さんとお父さんは心配そうな顔をしていたけれど、理由を知っているのか、蒼兄と唯兄は私を外に連れ出してくれた。
 外、と言っても正しくは屋上。
 セキュリティの問題から一階に降りるよりも屋上の方が都合が良かったのと、屋上には屋外につくられた屋内があるから。
「さっみー……」
 エレベーターを降りて外に出ると、唯兄がブルブルっと身を震わせた。
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