光のもとでⅠ
「私が急にここからいなくなったら先生や警護の人たちに心配と迷惑をかけることになる。だから、ここから出るならきちんと話をしていかなくちゃいけない。何も言わずに出たりしない。手順は踏むよ。外出許可を申請する。でも、それには保護者の承諾も必要になる」
『……色々考えてから電話してきたわけか。……ということは、翠葉が俺たちに求めるものは、最終的な保護者である両親の説得ってところかな?』
「そう……だめ、かな?」
筋道立てて考えたつもりだし、話したつもり。でも、私の身体においては過保護すぎる兄ふたりの承諾を簡単に得られるとは思っていない。ほかに何を話したら味方になってもらえるだろう……。
頭フル回転で考えていた。すると、
『リィ、上出来。いいよ、俺はリィの味方。碧さんと零樹さんの説得引き受ける。あんちゃんは?』
唯兄が隣を向くと、
『俺も。ただし、空港までは俺と唯が連れて行く。ひとりで行こうとはするなよ?』
『……色々考えてから電話してきたわけか。……ということは、翠葉が俺たちに求めるものは、最終的な保護者である両親の説得ってところかな?』
「そう……だめ、かな?」
筋道立てて考えたつもりだし、話したつもり。でも、私の身体においては過保護すぎる兄ふたりの承諾を簡単に得られるとは思っていない。ほかに何を話したら味方になってもらえるだろう……。
頭フル回転で考えていた。すると、
『リィ、上出来。いいよ、俺はリィの味方。碧さんと零樹さんの説得引き受ける。あんちゃんは?』
唯兄が隣を向くと、
『俺も。ただし、空港までは俺と唯が連れて行く。ひとりで行こうとはするなよ?』