光のもとでⅠ
額に手を当て考えているふうの先生に、
「あの……実は、両親の了承は得ていて、蒼兄たちが送ってくれることにはなっていたんですけど――」
相馬先生は大笑いし、湊先生はポカンと口を開けた。
「まいったっ! スイハ、おまえ最高だわっ。全部手回ししてから俺んとこ来たわけか」
「だって……そうしないと絶対に許可してもらえないと思ったから……」
しどろもどろに答えると、湊先生に思いきり両頬を引っ張られた。
「気に食わないっ……用意周到すぎるところがなんっとも気にくわないっ。――でも、えらい。ちゃんと考えて行動していたのね。……いいわ、許可する。ただし、私もついていく。そこは譲らない」
「はい」
「秋斗が空港使うなら個室のラウンジを貸しきってるはずよ。どんな緘口令を敷いていても私の名前を出せば入れるわ」
「あの……実は、両親の了承は得ていて、蒼兄たちが送ってくれることにはなっていたんですけど――」
相馬先生は大笑いし、湊先生はポカンと口を開けた。
「まいったっ! スイハ、おまえ最高だわっ。全部手回ししてから俺んとこ来たわけか」
「だって……そうしないと絶対に許可してもらえないと思ったから……」
しどろもどろに答えると、湊先生に思いきり両頬を引っ張られた。
「気に食わないっ……用意周到すぎるところがなんっとも気にくわないっ。――でも、えらい。ちゃんと考えて行動していたのね。……いいわ、許可する。ただし、私もついていく。そこは譲らない」
「はい」
「秋斗が空港使うなら個室のラウンジを貸しきってるはずよ。どんな緘口令を敷いていても私の名前を出せば入れるわ」