光のもとでⅠ
「さぁ、どうぞ」と言わんばかりに、白い手袋をした運転手の人がドアを開けて待っている。
「湊先生……?」
「何?」
「もしかして、コレ……乗るんですか?」
「そう。防弾仕様だし乗り心地も悪くないわよ? さっさと乗りなさい」
言われて乗り込むと、興味津々であちこちいじくっている唯兄と、緊張の面持ちの蒼兄が乗車していた。
初めて乗るリムジンということもあり、私も蒼兄も緊張しきりだったけれど、唯兄は「こんなことでもないと乗れないよ?」と各種機能に手を伸ばし堪能している。こんなとき、唯兄の順応性の高さを痛感する。
湊先生の話だと四時に出れば空港には五時半過ぎには着くだろうとのこと。
朝のこの時間だから一時間半程度で着くのであり、これが少し遅れるだけで渋滞につかまり、二時間三時間とかかってしまうらしい。
色付きの窓から外をうかがい見ると、まだ暗い道路にヘッドライトやテールランプはさほど多くは見えなかった。
「湊先生……?」
「何?」
「もしかして、コレ……乗るんですか?」
「そう。防弾仕様だし乗り心地も悪くないわよ? さっさと乗りなさい」
言われて乗り込むと、興味津々であちこちいじくっている唯兄と、緊張の面持ちの蒼兄が乗車していた。
初めて乗るリムジンということもあり、私も蒼兄も緊張しきりだったけれど、唯兄は「こんなことでもないと乗れないよ?」と各種機能に手を伸ばし堪能している。こんなとき、唯兄の順応性の高さを痛感する。
湊先生の話だと四時に出れば空港には五時半過ぎには着くだろうとのこと。
朝のこの時間だから一時間半程度で着くのであり、これが少し遅れるだけで渋滞につかまり、二時間三時間とかかってしまうらしい。
色付きの窓から外をうかがい見ると、まだ暗い道路にヘッドライトやテールランプはさほど多くは見えなかった。