光のもとでⅠ
「翠葉ちゃん、大丈夫っ!?」
「翠葉はっ!?」
「久ひどいっ!」
遅れてやってきたのは春日先輩と荒川先輩、里見先輩。
「ですから、ここ、保健室なんですよね……先輩方?」
微笑を貼り付けて振り返る桃華さんが怖い。
「桃っ、ちょっと聞いてよっ! 久が私を置いてったっ」
「はいはい、茜先輩は声量あるんだからもう少し抑えましょうか?」
桃華さんの声音はおとなしいくらいだったけれども、抑えられたかの声音が怖すぎた。
そして、窓際で眉間にしわを寄せている湊先生に向かって、
「場をわきまえないうちのメンバーがお騒がせしてすみません」
と、頭を下げる。
こういうところ、桃華さんらしいと思う。
そして、ひたひたと廊下を歩く音が聞こえてくると、静かにドアをノックする音がしてドアが開いた。
そこに立っていたのは司先輩だった。
「……一応弁当は食べられたわけね? ならいい」
それだけを言うと、保健室に一歩も踏み入れずドアを閉めた。
「……っていうか、あいつどーにかなんないわけっ!?」
と、海斗くんが地団駄踏む。
「翠葉はっ!?」
「久ひどいっ!」
遅れてやってきたのは春日先輩と荒川先輩、里見先輩。
「ですから、ここ、保健室なんですよね……先輩方?」
微笑を貼り付けて振り返る桃華さんが怖い。
「桃っ、ちょっと聞いてよっ! 久が私を置いてったっ」
「はいはい、茜先輩は声量あるんだからもう少し抑えましょうか?」
桃華さんの声音はおとなしいくらいだったけれども、抑えられたかの声音が怖すぎた。
そして、窓際で眉間にしわを寄せている湊先生に向かって、
「場をわきまえないうちのメンバーがお騒がせしてすみません」
と、頭を下げる。
こういうところ、桃華さんらしいと思う。
そして、ひたひたと廊下を歩く音が聞こえてくると、静かにドアをノックする音がしてドアが開いた。
そこに立っていたのは司先輩だった。
「……一応弁当は食べられたわけね? ならいい」
それだけを言うと、保健室に一歩も踏み入れずドアを閉めた。
「……っていうか、あいつどーにかなんないわけっ!?」
と、海斗くんが地団駄踏む。