光のもとでⅠ
「すごい……」
「そりゃもう必死で勉強がんばったよ。学校の先生に受験校変えるって言ったとき、絶対無理だからやめとけって言われたもん。万が一のことも考えて公立も受けさせられたし」
でも、それよりもはるかに気になることがある。それは――。
「嵐子先輩はほかに好きな人がいたんですよね……? でも、優太先輩のことを好きになったんですか?」
ツカサを好きになったとき、私には秋斗さんを好きな記憶がなかった。状況は全く違うけれど、好きな人がいたのに別の人を好きになるという感情の変化について詳しく訊いてみたかった。
「んー、それなんだけど、自分でもよくわかんないんだよ。確かに同じクラスの男子が好きだったはずなんだ。でも、優太に会ったらビビってきちゃったんだよね。学校違くてマンツーマンの塾だったからいつ会えるかもわからなくて、ただひたすら会えるの楽しみにしてた」
「そりゃもう必死で勉強がんばったよ。学校の先生に受験校変えるって言ったとき、絶対無理だからやめとけって言われたもん。万が一のことも考えて公立も受けさせられたし」
でも、それよりもはるかに気になることがある。それは――。
「嵐子先輩はほかに好きな人がいたんですよね……? でも、優太先輩のことを好きになったんですか?」
ツカサを好きになったとき、私には秋斗さんを好きな記憶がなかった。状況は全く違うけれど、好きな人がいたのに別の人を好きになるという感情の変化について詳しく訊いてみたかった。
「んー、それなんだけど、自分でもよくわかんないんだよ。確かに同じクラスの男子が好きだったはずなんだ。でも、優太に会ったらビビってきちゃったんだよね。学校違くてマンツーマンの塾だったからいつ会えるかもわからなくて、ただひたすら会えるの楽しみにしてた」