光のもとでⅠ
「佐野くん、今日、うちでお夕飯を食べて行きませんか?」
いきなりの誘いに面食らう。しかも、なんで敬語……?
「もれなく、蒼兄もついてきます」
それは嬉しいけど……。
「いいの? いや、でも、急にって迷惑じゃない?」
「そんなことないよ」
御園生がこんなことを言い出すのには理由があるのだろう。少なくとも、御園生さんを引き合いに出してまで俺に来てほしい理由が。
間違いなく何かに困ってるんだ。それを話してもらえるのかはまだわからないけど、これはきっと御園生なりのSOS。
助けを求められたことが嬉しかった。だから、快諾した。
自分でも意外だったのは、御園生さんがいるからということよりも、御園生に助けを求められたことのほうが嬉しかったこと。
御園生はわかってるのかな。手を伸ばしてもらえることの嬉しさを。
そんな思いつめた顔で何を抱えているんだろう。御園生さんや藤宮先輩は知ってるんだろうか……。
いきなりの誘いに面食らう。しかも、なんで敬語……?
「もれなく、蒼兄もついてきます」
それは嬉しいけど……。
「いいの? いや、でも、急にって迷惑じゃない?」
「そんなことないよ」
御園生がこんなことを言い出すのには理由があるのだろう。少なくとも、御園生さんを引き合いに出してまで俺に来てほしい理由が。
間違いなく何かに困ってるんだ。それを話してもらえるのかはまだわからないけど、これはきっと御園生なりのSOS。
助けを求められたことが嬉しかった。だから、快諾した。
自分でも意外だったのは、御園生さんがいるからということよりも、御園生に助けを求められたことのほうが嬉しかったこと。
御園生はわかってるのかな。手を伸ばしてもらえることの嬉しさを。
そんな思いつめた顔で何を抱えているんだろう。御園生さんや藤宮先輩は知ってるんだろうか……。