光のもとでⅠ
「佐野くんは初めてか。こっちが秋斗先輩」
手前に座る秋斗先生を示すと、「こんばんは」と言われ、慌てて挨拶を返す。
次は奥に座る秋斗先生の近くまで案内してくれた。
「こちらは顔を見てわかるとおり、藤宮の血縁者。正しくは司のお兄さんで湊先生の弟、藤宮楓さん」
えええええっ!? 藤宮先輩ってお兄さんもいたのっ!?
藤宮先輩と湊先生を見てから楓さんを見るも……似てない。面白いくらいひとりだけ顔の系統が違う。
「お前顔に出すぎ!」
海斗がケタケタと笑いだす。その海斗を見て思うんだ。
いっそのこと秋斗先生と双子で海斗のお兄さんって言われたほうがしっくりくる、と。
「だって……双子って言われてもわからないってば」
挨拶もせずにキョロキョロと見比べる俺に、藤宮先輩のお兄さんのほうが立ち上がった。
手前に座る秋斗先生を示すと、「こんばんは」と言われ、慌てて挨拶を返す。
次は奥に座る秋斗先生の近くまで案内してくれた。
「こちらは顔を見てわかるとおり、藤宮の血縁者。正しくは司のお兄さんで湊先生の弟、藤宮楓さん」
えええええっ!? 藤宮先輩ってお兄さんもいたのっ!?
藤宮先輩と湊先生を見てから楓さんを見るも……似てない。面白いくらいひとりだけ顔の系統が違う。
「お前顔に出すぎ!」
海斗がケタケタと笑いだす。その海斗を見て思うんだ。
いっそのこと秋斗先生と双子で海斗のお兄さんって言われたほうがしっくりくる、と。
「だって……双子って言われてもわからないってば」
挨拶もせずにキョロキョロと見比べる俺に、藤宮先輩のお兄さんのほうが立ち上がった。