光のもとでⅠ
「ねぇっ、湊ちゃん、本当に大丈夫なのっ?」
海斗が湊先生に訊くと、「大丈夫なはずよ」と御園生に視線を戻す。
御園生は慌てた様子で、
「海斗くん、ごめん、なんだっけ? 少しぼーっとしてたの。ごめんね。体調は大丈夫だから」
御園生が話すことがどうしてこんなにも痛々しいのか……。
そう思いながら、やっと自分が助け舟を出せる気がした。
「いつもテスト前って夕飯のあとはここで勉強してるんだって? それ、やるかやらないかなんだけど」
「あ……うん。大丈夫。ごめん、やろう。テスト勉強」
切り替えができたかとほっとしたのは束の間。
「無理に付き合わなくていいけど?」
藤宮先輩の言葉に心臓が止まるかと思ったのは俺だけじゃないと思う。
海斗が湊先生に訊くと、「大丈夫なはずよ」と御園生に視線を戻す。
御園生は慌てた様子で、
「海斗くん、ごめん、なんだっけ? 少しぼーっとしてたの。ごめんね。体調は大丈夫だから」
御園生が話すことがどうしてこんなにも痛々しいのか……。
そう思いながら、やっと自分が助け舟を出せる気がした。
「いつもテスト前って夕飯のあとはここで勉強してるんだって? それ、やるかやらないかなんだけど」
「あ……うん。大丈夫。ごめん、やろう。テスト勉強」
切り替えができたかとほっとしたのは束の間。
「無理に付き合わなくていいけど?」
藤宮先輩の言葉に心臓が止まるかと思ったのは俺だけじゃないと思う。