光のもとでⅠ
「……無自覚?」
「ごめん、何が……?」
「……ごめんと作り笑いの回数が増えた」
「っ……」
「二学期後半ずっとマスクしてたけど、でも……目が笑ってなかった。そういうの、気づくやつは気づくよ」
言い出したら止まらなかった。
御園生の一進一退は何度となく見てきたけど、それでも少しずつ前に進めてると思ってた。自分たちの距離が縮まっていく実感は確かにあったんだ。
なのに、ここに来て何も話してもらえなくなった。
終業式までには話してもらえると思ってた。でも、御園生は何も話してくれなかった。
マスクで顔を隠し、笑って見せるのに目が全然笑ってなくて、そんな御園生を見ているのはひどくつらかった。
見てるこっちがつらいなら、当の御園生はどれだけつらいのかな……。
「ごめん、何が……?」
「……ごめんと作り笑いの回数が増えた」
「っ……」
「二学期後半ずっとマスクしてたけど、でも……目が笑ってなかった。そういうの、気づくやつは気づくよ」
言い出したら止まらなかった。
御園生の一進一退は何度となく見てきたけど、それでも少しずつ前に進めてると思ってた。自分たちの距離が縮まっていく実感は確かにあったんだ。
なのに、ここに来て何も話してもらえなくなった。
終業式までには話してもらえると思ってた。でも、御園生は何も話してくれなかった。
マスクで顔を隠し、笑って見せるのに目が全然笑ってなくて、そんな御園生を見ているのはひどくつらかった。
見てるこっちがつらいなら、当の御園生はどれだけつらいのかな……。