光のもとでⅠ
「彼女、御園生翠葉ちゃん。ゲストルームの住人。彼は若槻唯さん。秋斗先輩の家の留守番だそうです。で、この人は俺の先輩コンシェルジュで真下忍(ましたしのぶ)さん」
「真下忍です。笑ってしまいすみません……」
スマートに挨拶をされたものの、口もとが引きつっている。
「……御園生翠葉です。笑いが提供できて何よりです」
「くっ……」
今度は高崎さんまでもが笑いだした。
ひどいなぁ……。
唯兄も笑いながら、
「自分は短期滞在ですが、お世話になります」
と礼をし、私の背中に当てて歩くよう促した。
エレベーターの中で、
「リィは時々受け答えが変な子になるよね?」
「……だって知らない人だったんだもの」
「……人見知り?」
むぅ……。
認めたくはないけれど、人見知りではないとは言い切れない。
「そういえば、湊さんにもそんなこと言われてたっけ?」
それはきっと、唯兄がパソコンの設定に来てくれた日のことだ。
「真下忍です。笑ってしまいすみません……」
スマートに挨拶をされたものの、口もとが引きつっている。
「……御園生翠葉です。笑いが提供できて何よりです」
「くっ……」
今度は高崎さんまでもが笑いだした。
ひどいなぁ……。
唯兄も笑いながら、
「自分は短期滞在ですが、お世話になります」
と礼をし、私の背中に当てて歩くよう促した。
エレベーターの中で、
「リィは時々受け答えが変な子になるよね?」
「……だって知らない人だったんだもの」
「……人見知り?」
むぅ……。
認めたくはないけれど、人見知りではないとは言い切れない。
「そういえば、湊さんにもそんなこと言われてたっけ?」
それはきっと、唯兄がパソコンの設定に来てくれた日のことだ。