光のもとでⅠ
31~33 Side Soju 01話
大学のカフェで昼食を摂っていると、ジャケットに入れていた携帯が振動し始める。
振動が止まらないということは電話。
ディスプレイには簾条桃華と表示されていた。
桃華は用事がない限り電話をしてこない。さらには電話に出ればすぐこちらの状況確認をする。電話をしていても大丈夫かどうか。そんなところに翠葉との共通点を見つけていたわけだけど……。
通話状態になるなり、
『蒼樹さん……お願い、頼まれていただけますか?』
様子がおかしいと思った。けど、それが翠葉にまつわるものとは思いもしなかった。
話はこうだ。
翠葉が悩みを抱えているのは明白だった。時間をかければ話してもらえると思っていた。でも、結局話してもらえないまま終業式の今日を迎えた。
そのうえ、翠葉がごめんなさいを連呼。思わず口走ってしまった言葉の数々……。
振動が止まらないということは電話。
ディスプレイには簾条桃華と表示されていた。
桃華は用事がない限り電話をしてこない。さらには電話に出ればすぐこちらの状況確認をする。電話をしていても大丈夫かどうか。そんなところに翠葉との共通点を見つけていたわけだけど……。
通話状態になるなり、
『蒼樹さん……お願い、頼まれていただけますか?』
様子がおかしいと思った。けど、それが翠葉にまつわるものとは思いもしなかった。
話はこうだ。
翠葉が悩みを抱えているのは明白だった。時間をかければ話してもらえると思っていた。でも、結局話してもらえないまま終業式の今日を迎えた。
そのうえ、翠葉がごめんなさいを連呼。思わず口走ってしまった言葉の数々……。