光のもとでⅠ
「はぁ……さいでっか。そりゃまぁね、彼は先日の会食の場にもいたわけだし……。リィが彼を連れてきたっていうのは、それだけ彼を頼りにしてる表れでもあって……。そっか、結局佐野っちにも言ってなかったのか」
唯は一度言葉を区切り、
「リィには申し訳ないけど、でも佐野っちの気持ちはわからなくもない。俺だって今、彼とおんなじ場所にいるに過ぎないもんね。で? 桃華嬢は何言っちゃったのさ。あの子に限ってそうまずい地雷は踏みそうにないと思うんだけど?」
「桃華は……最後まで翠葉に寄り添おうとしてくれたんだと思う。冬休み中、宿題の教えっこをしようって提案したそうだよ」
そしたら、翠葉は桃華が来たら俺が喜ぶと言った。いや、確かに俺は喜ぶんだけど、桃華の意図はそこにはなくて、純粋に翠葉に会いに来ようと思っていたんだ。
だからこそ、翠葉の返事が癇に障った。訂正を入れたら謝られて、ここ最近ずっと翠葉の「ごめんなさい」を聞いていた桃華は耐えかねた。
唯は一度言葉を区切り、
「リィには申し訳ないけど、でも佐野っちの気持ちはわからなくもない。俺だって今、彼とおんなじ場所にいるに過ぎないもんね。で? 桃華嬢は何言っちゃったのさ。あの子に限ってそうまずい地雷は踏みそうにないと思うんだけど?」
「桃華は……最後まで翠葉に寄り添おうとしてくれたんだと思う。冬休み中、宿題の教えっこをしようって提案したそうだよ」
そしたら、翠葉は桃華が来たら俺が喜ぶと言った。いや、確かに俺は喜ぶんだけど、桃華の意図はそこにはなくて、純粋に翠葉に会いに来ようと思っていたんだ。
だからこそ、翠葉の返事が癇に障った。訂正を入れたら謝られて、ここ最近ずっと翠葉の「ごめんなさい」を聞いていた桃華は耐えかねた。