光のもとでⅠ
『もしもし?』
「司です。そこに翠、いますか?」
単刀直入に訊くと、
『いや、少し前に涼先生がいらして、診察するって連行されたけど?』
連行って言葉を使われる父親をどうかと思うけど、きっとその言葉がぴったりな状況だったのだろう。
『翠葉に用だった? って唯にも秋斗先輩から連絡入ってるっぽいけど……』
「今、レストランから出たところの中庭に秋兄といます。食後のお茶に誘おうと思ったのですが……」
『あぁ、それなら翠葉が戻ってきしだい連れて行くよ。もともとイルミネーションは見に行くつもりだったんだ』
「じゃ、待っています」
約束を取り付け通話を切った。
同じ頃、秋兄も携帯を耳から離した。
「司です。そこに翠、いますか?」
単刀直入に訊くと、
『いや、少し前に涼先生がいらして、診察するって連行されたけど?』
連行って言葉を使われる父親をどうかと思うけど、きっとその言葉がぴったりな状況だったのだろう。
『翠葉に用だった? って唯にも秋斗先輩から連絡入ってるっぽいけど……』
「今、レストランから出たところの中庭に秋兄といます。食後のお茶に誘おうと思ったのですが……」
『あぁ、それなら翠葉が戻ってきしだい連れて行くよ。もともとイルミネーションは見に行くつもりだったんだ』
「じゃ、待っています」
約束を取り付け通話を切った。
同じ頃、秋兄も携帯を耳から離した。