光のもとでⅠ
「涼さんに掻っ攫われたって話?」
「そう……」
「じゃ、今頃地下の医務室だな。……メールだけ送っておくか。もちろん、連名で」
秋兄はにこりと笑った。
送った文面は――『あたたかいお茶を飲みながら、中庭でツリーを見よう。空気がきれいだから星もよく見えるよ。司、秋斗』。
しばらくすると唯さんがやってきた。
「ちょっと遅いんで様子見てきます」
「ぜひ、とっとと奪還して来てくれる?」
秋兄が言うと、
「でも、どちらにせよもうちょいかかるかも?」
「なんで?」
「診察のあと、ステーションのティーラウンジで診察結果を聞くことになってるんです。……で? ふたりともいつからここにいるんです? まさかずっとここで待ってたとか言いませんよね?」
半ば信じられないというような目で見られる。
「そう……」
「じゃ、今頃地下の医務室だな。……メールだけ送っておくか。もちろん、連名で」
秋兄はにこりと笑った。
送った文面は――『あたたかいお茶を飲みながら、中庭でツリーを見よう。空気がきれいだから星もよく見えるよ。司、秋斗』。
しばらくすると唯さんがやってきた。
「ちょっと遅いんで様子見てきます」
「ぜひ、とっとと奪還して来てくれる?」
秋兄が言うと、
「でも、どちらにせよもうちょいかかるかも?」
「なんで?」
「診察のあと、ステーションのティーラウンジで診察結果を聞くことになってるんです。……で? ふたりともいつからここにいるんです? まさかずっとここで待ってたとか言いませんよね?」
半ば信じられないというような目で見られる。