光のもとでⅠ
「その靴、まだ慣れないんでしょう? ふたりにエスコートしてもらうといいわ」
「えっ!?」
「だって、零は私のナイトだもの」
碧さんはクスリと笑って俺たちの脇を通り抜ける。今度は零樹さんも伴って。
異論を唱えたのはただひとり。
「えっ、ちょっ、碧さんっ!? 俺、せっかく蒼樹と唯にジャンケン勝って翠葉のエスコート権獲得したのに!?」
「あら、私が相手じゃ不服なの?」
「やっ、そういう意味じゃなくてですねっ!?」
「父さん、うるさい」
「零樹さん、相変わらずリィ大好きだね~」
それらの会話は歩きながら行われ、声はしだいに遠ざかっていく。
「待って」と顔に書いてあるものの、翠葉ちゃんは何も口にしなかった。
ただ、俺と司の顔を見ては下を向く始末。
「えっ!?」
「だって、零は私のナイトだもの」
碧さんはクスリと笑って俺たちの脇を通り抜ける。今度は零樹さんも伴って。
異論を唱えたのはただひとり。
「えっ、ちょっ、碧さんっ!? 俺、せっかく蒼樹と唯にジャンケン勝って翠葉のエスコート権獲得したのに!?」
「あら、私が相手じゃ不服なの?」
「やっ、そういう意味じゃなくてですねっ!?」
「父さん、うるさい」
「零樹さん、相変わらずリィ大好きだね~」
それらの会話は歩きながら行われ、声はしだいに遠ざかっていく。
「待って」と顔に書いてあるものの、翠葉ちゃんは何も口にしなかった。
ただ、俺と司の顔を見ては下を向く始末。