光のもとでⅠ
「会って早々、なんで謝られたのかが理解できないんだけど」
極上の笑顔で言うから性質が悪い。間違いなく俺よりも性質が悪い。
けれど、俺はそれに便乗する。
「俺も知りたいな」
すると彼女は、
「……昨日のメール、色々と言葉足らずで……」
と、視線を宙に彷徨わせた。
「その『色々』……。翠さえ良ければ今受け付けるけど?」
彼女は実に様々な理由を挙げたわけだけど、最後のほうは言葉尻が小さくなった。そして、俺たちをうかがい見るようにちらりと視線をよこす。おっかなびっくり、といった感じで。
「携帯を持っていなかったことと返信が遅かったことの謝罪は受ける。けど、中庭に来れなかったのは父さんの判断だから翠のせいじゃない」
涼さんにしてやられたことを思い出したのか、司の笑顔はどこへやら……。途端に面白くないという表情になる。
極上の笑顔で言うから性質が悪い。間違いなく俺よりも性質が悪い。
けれど、俺はそれに便乗する。
「俺も知りたいな」
すると彼女は、
「……昨日のメール、色々と言葉足らずで……」
と、視線を宙に彷徨わせた。
「その『色々』……。翠さえ良ければ今受け付けるけど?」
彼女は実に様々な理由を挙げたわけだけど、最後のほうは言葉尻が小さくなった。そして、俺たちをうかがい見るようにちらりと視線をよこす。おっかなびっくり、といった感じで。
「携帯を持っていなかったことと返信が遅かったことの謝罪は受ける。けど、中庭に来れなかったのは父さんの判断だから翠のせいじゃない」
涼さんにしてやられたことを思い出したのか、司の笑顔はどこへやら……。途端に面白くないという表情になる。