光のもとでⅠ
「……くどいくらい足元を見るようにとでも秋兄に助言された?」
「されてない……」
答えはするものの、顔を上げようとはしない。そして、さっきから少し気になっていた。やけに肩が上下していると。
「息、上がってるけど……」
「え? あ、それはたぶん心臓のせいで……」
「不整脈?」
歩みを止め、預けられていた手の脈をとる。
「ち、違うの。心臓は心臓でもそうじゃないっていうか……」
言ってることが支離滅裂……。でも、いつもの突飛な言動とは種類が違う気がする。
なんていうか……困ってる人。
認めたくないけど、それ以外に思いつかなかった。
「されてない……」
答えはするものの、顔を上げようとはしない。そして、さっきから少し気になっていた。やけに肩が上下していると。
「息、上がってるけど……」
「え? あ、それはたぶん心臓のせいで……」
「不整脈?」
歩みを止め、預けられていた手の脈をとる。
「ち、違うの。心臓は心臓でもそうじゃないっていうか……」
言ってることが支離滅裂……。でも、いつもの突飛な言動とは種類が違う気がする。
なんていうか……困ってる人。
認めたくないけど、それ以外に思いつかなかった。