光のもとでⅠ
「湊、共に歩き、三十歳までの年月を思い出そう。そして、静くんと新たな人生を歩みなさい」
「……はい」
決して、「幸せになりなさい」とは言わないあたりがお父様らしい。
大丈夫。私は今までも幸せだったしこれからだって幸せよ。
だって、幸せは自分で掴むもの、でしょう?
涼やかなお父様の顔を盗み見て、私とお父様は同時に一歩を踏み出した。
「……はい」
決して、「幸せになりなさい」とは言わないあたりがお父様らしい。
大丈夫。私は今までも幸せだったしこれからだって幸せよ。
だって、幸せは自分で掴むもの、でしょう?
涼やかなお父様の顔を盗み見て、私とお父様は同時に一歩を踏み出した。