光のもとでⅠ
午後を過ぎると、約束どおり母さんを医務室へと連れて行った。
中には栞さんと昇さん、兄さんがじーさんを囲んで立っていた。
「一通りの処置は終わった。あとは回復を待つのみだ」
昇さんの言葉に安堵する。
「お父様……」
母さんが声をかけると、じーさんは薄く目を開けた。
「問題はないと思います。が、何分ご高齢ですので肺炎を併発しないかが心配です」
昇さんの言葉に、母さんは胸の前でぎゅっと手を握りしめた。
「真白さん、大丈夫ですか?」
「栞ちゃん……ごめんなさいね、大丈夫よ」
「しばらくはここで様子を見て、容態が安定したら藤倉の病院へ搬送しようと思っています」
栞さんが母さんの背を優しく撫で、母さんはただただ首を縦に振り頷くばかりだった。
「昇さん、翠は……」
中には栞さんと昇さん、兄さんがじーさんを囲んで立っていた。
「一通りの処置は終わった。あとは回復を待つのみだ」
昇さんの言葉に安堵する。
「お父様……」
母さんが声をかけると、じーさんは薄く目を開けた。
「問題はないと思います。が、何分ご高齢ですので肺炎を併発しないかが心配です」
昇さんの言葉に、母さんは胸の前でぎゅっと手を握りしめた。
「真白さん、大丈夫ですか?」
「栞ちゃん……ごめんなさいね、大丈夫よ」
「しばらくはここで様子を見て、容態が安定したら藤倉の病院へ搬送しようと思っています」
栞さんが母さんの背を優しく撫で、母さんはただただ首を縦に振り頷くばかりだった。
「昇さん、翠は……」