光のもとでⅠ

「この状況で新年の挨拶もないと思うけど？」
　司は挨拶を返すことはせず、まったくもってかわいくない、素直じゃない言葉を口にした。
「そもそも……俺は新年の挨拶をしにきたわけでもじーさんを迎えに来たわけでもない」
「ほ？」
「「え？」」
　司以外の三人が驚きを示す一文字を声にした。
「じゃ、おまえ何しに来たの？」
　俺が訊くと、短く「説教」と答える。
「はて……説教、とな。司は人を説教できるほど立派な人間だったかの？」
　じーさんに返答を求められ、
「さぁ、どうかな」
　首を傾げてみせる。なんというか、突っ込みどころはいたるところにあるわけだけど……。