光のもとでⅠ
数日かけて自分が出した答え。
秋兄は翠が動くかどうかに賭けているのかもしれない。
自分と連絡がつかなくなったことを誰かに言うなり訊くなりすれば、それ相応の対応を考えているのかもしれない。
あくまでも、どこまでも推測の域を出ない想像。
翠は相変わらず携帯を気にしているものの、秋兄のことを訊いてはこない。
このまま秋兄が渡米したら翠はどう思うのだろうか……。
秋兄が翠の側からいなくなって、俺たちに変化はあるのか――いや、翠が踏み出さない限りは変化など起こりようがない。
秋兄なりに決着をつけようとしているのはわかる。けれど、秋兄がひとり勝手に動いて自己完結されるのだけは気に食わない。
また、置いていかれたような気になる。目の前を走られている気になる。
背中ばかり見て、追う一方なのはもうごめんだ。
せっかく同じ土俵に上がれたんだ。最後まで同じ場所で闘わせてくれ。
秋兄は翠が動くかどうかに賭けているのかもしれない。
自分と連絡がつかなくなったことを誰かに言うなり訊くなりすれば、それ相応の対応を考えているのかもしれない。
あくまでも、どこまでも推測の域を出ない想像。
翠は相変わらず携帯を気にしているものの、秋兄のことを訊いてはこない。
このまま秋兄が渡米したら翠はどう思うのだろうか……。
秋兄が翠の側からいなくなって、俺たちに変化はあるのか――いや、翠が踏み出さない限りは変化など起こりようがない。
秋兄なりに決着をつけようとしているのはわかる。けれど、秋兄がひとり勝手に動いて自己完結されるのだけは気に食わない。
また、置いていかれたような気になる。目の前を走られている気になる。
背中ばかり見て、追う一方なのはもうごめんだ。
せっかく同じ土俵に上がれたんだ。最後まで同じ場所で闘わせてくれ。