光のもとでⅠ
 スカイプがつながり、モニターに御園生の顔が映った。
 想像していたとおり、御園生は目を真っ赤にして泣いていた。
「見えてる?」
『見え、てる……声も、聞こえる』
 よし、準備万端。
 言葉しか使えない携帯電話よりもいい。ただ相手の顔が見えて自分の顔を相手に見てもらえるってだけだけど、最強のオプションを得た気分。
「こっちも。ちゃんと泣き顔の御園生が映ってる」
 俺に何ができるかわからない。でも、話を聞くよ。
「じゃ、本題に戻ろう。何があった?」
 御園生は視線を落とし、ポツリポツリと話始める。
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