光のもとでⅠ
「……具体的に、リィは俺たちに何をしてほしいの?」
『秋斗さんのいるところへ連れて行ってほしい。電話に出ないのが秋斗さんの意思なら、私が秋斗さんに会いに行く。会って、捕まえて、話を聞いてもらう』
きた――。
唯と俺は顔を見合わせる。そして、唯が先にディスプレイに向き直った。
「……リィはまだ入院中でしょ」
『だから、力を貸してほしいの』
司が予想したとおりだった。
翠葉が行動しようとしているのを成長と受け止めるべきなのか、もっと身体を大事にしろと叱るべきなのか……。
だめだな……誰よりも長く翠葉と一緒にいたのに、唯や司に負けてる。
七歳も年下の司は、起こり得るすべてのことをリストアップしてうちにやって来たというのに……。
『秋斗さんのいるところへ連れて行ってほしい。電話に出ないのが秋斗さんの意思なら、私が秋斗さんに会いに行く。会って、捕まえて、話を聞いてもらう』
きた――。
唯と俺は顔を見合わせる。そして、唯が先にディスプレイに向き直った。
「……リィはまだ入院中でしょ」
『だから、力を貸してほしいの』
司が予想したとおりだった。
翠葉が行動しようとしているのを成長と受け止めるべきなのか、もっと身体を大事にしろと叱るべきなのか……。
だめだな……誰よりも長く翠葉と一緒にいたのに、唯や司に負けてる。
七歳も年下の司は、起こり得るすべてのことをリストアップしてうちにやって来たというのに……。