光のもとでⅠ
「リィ、上出来。いいよ、俺はリィの味方。碧さんと零樹さんの説得引き受ける。あんちゃんは?」
わかってるだろ……と思いつつ、
「俺も。ただし、空港までは俺と唯が連れて行く。ひとりで行こうとはするなよ?」
ここだけ死守できればいいことにしたい……。けど、本当に大丈夫なんだろうか、という不安は拭えない。そこに、
『……本当は自分の足で行きたかったの。電車乗り継いで、バスに乗って。そうやって自分の足で行きたかったの』
唯が即座に却下した。すると、
『うん、佐野くんにも反対された』
唯の肩がビクッと動き、動揺したのが俺だけじゃないことを知る。
『あのね、どうしようって思ったとき、佐野くんを思い出して佐野くんに相談したの。そのときも、自分で行こうと思ってたんだけど、それはだめって言われて……。じゃぁ、どうしたらいいの? って訊いたら唯兄と蒼兄に協力してもらいなさいって』
佐野くん、ナイスアシスト……。
わかってるだろ……と思いつつ、
「俺も。ただし、空港までは俺と唯が連れて行く。ひとりで行こうとはするなよ?」
ここだけ死守できればいいことにしたい……。けど、本当に大丈夫なんだろうか、という不安は拭えない。そこに、
『……本当は自分の足で行きたかったの。電車乗り継いで、バスに乗って。そうやって自分の足で行きたかったの』
唯が即座に却下した。すると、
『うん、佐野くんにも反対された』
唯の肩がビクッと動き、動揺したのが俺だけじゃないことを知る。
『あのね、どうしようって思ったとき、佐野くんを思い出して佐野くんに相談したの。そのときも、自分で行こうと思ってたんだけど、それはだめって言われて……。じゃぁ、どうしたらいいの? って訊いたら唯兄と蒼兄に協力してもらいなさいって』
佐野くん、ナイスアシスト……。