光のもとでⅠ
「でも、リィは司っちに会いたいんじゃないかなー?」
 唯さんは楽しげに笑いながら引き止めてきたけれど、
「学校に来るようになればいつでも会えるので」
 バサリと切り捨て病室を出た。


 * * *


 月曜日に翠は退院し、翌日火曜日から登校してくるという。
 ようやく……という気持ちはあるものの、自分は未だに答えをもらっていないわけで……。
 秋兄はなんと言われたのだろうか。俺は、なんと言われるのだろうか――。
「……翠の考えることは未だ不明だ」
 想像してわかるわけがない。
 ただ、小さな願望がある。
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