光のもとでⅠ
この人のこういう言葉は冗談なのか本気なのかがわからなくて困る。と、
「御園生さん、始めにデザイン料を決めてから取り掛かったほうがいいですよ」
司くんからのありがたいご指摘を頂戴した。
一癖ある姉弟だな、と思いながらその場の会話を聞いていた。
姉弟間にはほとんど会話がない。否、どちらかと言うと、湊さんからはかまいたくて仕方がないという空気を感じるものの、司くんがそれを一切拒否しているというか……。
この姉弟もかなり年の差があるようだけど、うちとは全く違う姉弟関係に新鮮なものを感じた。
よそ様の兄妹事情はあまり知らないけれど、普通はこういうものなんだろうか。
うちは申し訳ないくらい兄妹仲がいいため、こういう会話のない感じが不思議に思える。
さらには従兄妹という対象がいないため、実に興味深いものを見ている気分だった。
「御園生さん、始めにデザイン料を決めてから取り掛かったほうがいいですよ」
司くんからのありがたいご指摘を頂戴した。
一癖ある姉弟だな、と思いながらその場の会話を聞いていた。
姉弟間にはほとんど会話がない。否、どちらかと言うと、湊さんからはかまいたくて仕方がないという空気を感じるものの、司くんがそれを一切拒否しているというか……。
この姉弟もかなり年の差があるようだけど、うちとは全く違う姉弟関係に新鮮なものを感じた。
よそ様の兄妹事情はあまり知らないけれど、普通はこういうものなんだろうか。
うちは申し訳ないくらい兄妹仲がいいため、こういう会話のない感じが不思議に思える。
さらには従兄妹という対象がいないため、実に興味深いものを見ている気分だった。