光のもとでⅠ
翠葉が運ばれたのが土曜日。意識が戻ったのが日曜日。そして今日は火曜日――。
大学が休校だったため、朝走りに行ってからは家でゆっくりと過ごしていた。
朝食が済むと、
「蒼樹、ちょっと三階においで」
父さんに呼ばれ、いつもはあまり立ち入ることのない三階へと向かった。
うちは居住空間が一階と二階で、三階は両親の仕事部屋となっている。
部屋に入ると、ひとつの図面が広げられていた。
これ、うちの設計図……?
「一階を少し改装しようと思う」
唐突に父さんが口を開いた。
「リビング脇にある温室を翠葉の部屋に作り直そうと思うんだ」
「翠葉なんだけど、具合が悪いとき、二階から一階に下りるのも危ないのよ。何度か落ちたこともあるわ」
母さんが心配そうに口にした。
大学が休校だったため、朝走りに行ってからは家でゆっくりと過ごしていた。
朝食が済むと、
「蒼樹、ちょっと三階においで」
父さんに呼ばれ、いつもはあまり立ち入ることのない三階へと向かった。
うちは居住空間が一階と二階で、三階は両親の仕事部屋となっている。
部屋に入ると、ひとつの図面が広げられていた。
これ、うちの設計図……?
「一階を少し改装しようと思う」
唐突に父さんが口を開いた。
「リビング脇にある温室を翠葉の部屋に作り直そうと思うんだ」
「翠葉なんだけど、具合が悪いとき、二階から一階に下りるのも危ないのよ。何度か落ちたこともあるわ」
母さんが心配そうに口にした。