光のもとでⅠ
今回の翠葉の入院は前回よりも長引くと言われていた。
あの日から、全く血圧の数値が安定しないのだ。ベッドの上で身体を起こすだけで急激に血圧が下がる。ただ上体をを起こすだけでひどい吐き気に襲われていた。
先生の話では、もともと不安定だった身体が、大きな発作で余計にコントロールの利かない状態になっているのだろう、ということだった。
そして、その状態がいつまで続くのかもわからない、と。
通常なら自宅療養という形を取れるはずのところ、翠葉の場合は血圧数値が低すぎて、それより下がる場合は昇圧剤の投与が必要になるため、退院することができずにいた。
「この下図に手を入れろ。それを父さんがチェックして最低限の手直しと補強だけはする。あとはインテリア。造作のほうに力を入れろ」
翠葉が倒れてからたったの二日で書いたと思われる下図一式をまとめて渡された。
あの日から、全く血圧の数値が安定しないのだ。ベッドの上で身体を起こすだけで急激に血圧が下がる。ただ上体をを起こすだけでひどい吐き気に襲われていた。
先生の話では、もともと不安定だった身体が、大きな発作で余計にコントロールの利かない状態になっているのだろう、ということだった。
そして、その状態がいつまで続くのかもわからない、と。
通常なら自宅療養という形を取れるはずのところ、翠葉の場合は血圧数値が低すぎて、それより下がる場合は昇圧剤の投与が必要になるため、退院することができずにいた。
「この下図に手を入れろ。それを父さんがチェックして最低限の手直しと補強だけはする。あとはインテリア。造作のほうに力を入れろ」
翠葉が倒れてからたったの二日で書いたと思われる下図一式をまとめて渡された。