光のもとでⅠ
だいたいにして、怒鳴られている理由がわからない。とくに連絡をする約束をしていたわけでもないし……。
「また妹さん!?」
それはそれは棘のある声音で言われた。
「確かに、バタバタしていた理由のひとつは妹だけど……」
この設計図に取り掛かったらほかのことに意識がいかなかっただけ。
それでも、秋斗先輩にお礼を言いに行くのは忘れなかったし、肝心なところはきちんと押さえているつもり。
「妹と彼女どっちが大切なのよっ」
またか……。
俺が高校のときから歴代の彼女と続かないひとつの理由。毎回同じことを訊かれてきた。そして、毎回同じ答えを口にしてきた。
「それは妹じゃない?」
妹より彼女を大切だと思ったことなど一度もないし、そんなことを口にした覚えもない。
「何よそれっ。私に失礼じゃないっ」
「また妹さん!?」
それはそれは棘のある声音で言われた。
「確かに、バタバタしていた理由のひとつは妹だけど……」
この設計図に取り掛かったらほかのことに意識がいかなかっただけ。
それでも、秋斗先輩にお礼を言いに行くのは忘れなかったし、肝心なところはきちんと押さえているつもり。
「妹と彼女どっちが大切なのよっ」
またか……。
俺が高校のときから歴代の彼女と続かないひとつの理由。毎回同じことを訊かれてきた。そして、毎回同じ答えを口にしてきた。
「それは妹じゃない?」
妹より彼女を大切だと思ったことなど一度もないし、そんなことを口にした覚えもない。
「何よそれっ。私に失礼じゃないっ」