光のもとでⅠ
「来年は朝陽に頼んでよー。もう俺惨めったらないじゃん」
「朝陽には忙しいって断られた」
 そうか……なるほど。一応声はかけたわけか……。
 年々、少しずつ進歩?
「あーはいはい、そうですかっっっ。どーせ俺は忙しくねぇよっ! くっそぉ~……朝陽のやつ、ジュリアに言いつけてやるっ!」
「無駄」
「なんでっ!?」
「もらったチョコの写真と個数記載してメールしろって言われてる」
 何それ……何プレイ!?
 俺は思わず確認する。
「それって、ジュリアが朝陽に言ってるんだよな? 司にじゃないよな!?」
「当たり前。そんなメールがきたら即刻削除、着信拒否」
 うぅぅぅ……今日の司も容赦ないぜ。
 なんでか俺が挫けそうになる。いや、俺はこんなことぐらいじゃ挫けないけどなっ。
 しっかし自分の彼氏にチョコの写真送らせるって、相変わらずわけわかんないぞ、ジュリアっ!!
< 9,873 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop